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三春物語483番「荒和田一番組の地蔵様」


三春城下の北東に位置する、旧荒和田村の一番組集会所にある地蔵様です。



巨石の上に鎮座します。



こちらも、道祖神的な役割なのでしょう海道を行き交う人々を見守っているようです。



古来、日本には地獄の概念はありませんでした。
死んだら行く所としての夜見(よみ、黄泉)の国はありましたが、 霊は祖先の霊、または祖霊と言う祖先の霊の集合体と、屍にまつわる悪霊があり、 祖霊は尊っとばれ、悪霊は巨石の下に封じ込まれました。
  人々は祖霊の守護を受け、悪霊の祟りを避けるため、 常に身を清浄にするため、禊(みそぎ)と祓いをしました。

 魂は禊をすると生まれ変わり、再生されるものと考えられていました。 結婚していようが、子供を産んでいようが、田植えをする女性は、 早乙女、という処女(おとめ)だったのです。
 本来の処女は魂の状態をさしているものなのです。

  死んだ後の魂はどうなるのか?
  
この世に生を受けたものは、すべて生前の行い、因果に応報して、 「人間」「天」「修羅」「畜生」「餓鬼」「地獄」の六道を輪廻転生すると、されていたのです。
 死後の概念がかけ離れていたため、古代日本での仏教受容は、まず優れた学問や芸術をもたらすものとして受け入れられ、 そしてしばらく後、悔過(けか)という作法により、 次第に宗教として受け入れられて行きました。


| ryuichi | 05:52 | comments (x) | trackback (x) | 🌸旧要田村::笹山・荒和田 |