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三春物語515番「上金水不動」




三春城下の南四里余、滝桜の先にある旧蛇石村上金水集落。


その村の入り口にある不動尊石碑です。


対面には庚申塔と石像大黒様が祀られています。


道祖神的な役割なのでしょう、村へ進入する様々な厄を防いでいます。

不動明王の信仰が広まったきっかけは、ひとつは平安時代初期の平将門の乱です。
この時なかなか手に負えない平将門を調伏するために京都の高雄山神護寺から不動明王像を「借りて」関東に持って行き、成田の地で調伏の法を行いました。

そして,
お不動さんを決定的に庶民に浸透させたのは鎌倉末期の元冦でした。
この時は全国各地で敵国退散の呪法が行われ、その主役は不動明王でした。この時面白いことに日本軍を助けに「走って行く」不動明王の絵なども描かれています。
これは「走り不動」と呼ばれるものですが、本来動かないはずのお不動さんが走って行くというのはなんとも逆説的です。

また、お不動さんは庶民信仰の中では疫病退散の仏としても信仰を集めています。
修験山伏が里人に頼まれて病気治療の加持の護摩を焚く時も、しばしばお不動さんに祈っていました。

上金水には、天台寺門宗「龍蔵院」をはじめ、虚空蔵尊の堂や鎮守様など、古来からの信仰が残っています。

龍蔵院

虚空蔵尊堂

| ryuichi | 05:13 | comments (x) | trackback (x) | 🌸旧中郷村::柴原・滝・根本 |