2010-04-18 Sun
三春城下の南東、一里余に旧樋渡村があります。
この集落の鎮守、樋渡神社です。
立派な社殿には、豪華な雲龍の彫り物が施されています。
熊野神社も合祀され集落の信仰の中心となっています。
11月3日の祭礼には、三匹獅子舞が奉納されます。
また、境内を彩る枝垂れ桜の古木は圧巻です。
熊野神社とは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)から勧請された神社を指します。
有史以前からの自然信仰の聖地であった熊野(紀伊国牟婁郡)に成立した熊野三山は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての中世熊野詣における皇族・貴紳の参詣によって、信仰と制度の上での確立をみました。
こうした一般の参詣者とそれに伴う収入に経営の基盤を求めた13世紀半ば以降の熊野三山は、全国に信仰を広め、参詣者を募るため、山伏や熊野比丘尼を各地に送り、熊野権現の神徳を説いたとされています。
この過程で、全国に数多くの熊野神社、すなわち熊野三山から勧請された神社が成立したと考えられています。
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| ryuichi | 05:28 | comments (x) | trackback (x) | 🌸旧中郷村::過足・上石・狐田・蛇石・樋渡 |
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