2010-05-27 Thu
旧過足村にある曹洞宗笑月山全応寺です。
田村麻呂伝説の残る集落にあります。
寛文五年一安和尚の創建開山とされています。
三春城下、天澤寺の末寺とされていました。
御本尊は、木造釈迦牟尼如来です。
寺院の殆どには「山号」がついております。
この「山号」については、中国では山岳に寺院が建築されたから「天台山国清寺」「五台山清涼寺」などの存在場所の山名をつけて呼称されたそうですが我が国では山岳仏教、密教の修行者が山岳修行後、里に降りてきて、小さい集会所で一般庶民に仏教を布教し始め、信者が増えるにしたがって、立派な堂宇ができました。
それは平地に建築されましたが「山号」を冠した寺院となりました。それゆえ、「山号」を冠した寺院は大衆に人気ある
庶民信仰のお寺と言えるでしょう。
それと、真言や天台の密教は山岳仏教と呼ばれる
こともあります。
「禅宗寺院」などで古都奈良の「南大門」にあたる門を「山門(三門)」というの
も「山号」によるものであります。
| ryuichi | 04:46 | comments (x) | trackback (x) | 🌸旧中郷村::過足・上石・狐田・蛇石・樋渡 |
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