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三春物語569番「安倍文殊菩薩堂」
 
三春城下の東二里余にある旧石森文殊村にある

日本五大文殊の一つとされる安倍文殊菩薩堂




文殊さまの愛称で信仰を集めています。
安倍文殊菩薩堂は、平安時代の中ごろの蝦夷(現在の東北地方)を治めた安倍貞任がこの地の山にお堂を建て、髪の毛に結わえていた守本尊の文殊菩薩を安置したことに由来しています。





安倍貞任(さだとう)が前九年の役で滅亡した後、
生きのびた二男高星が津軽に移り、南北朝の頃、子孫の鹿季が秋田湊(みなと)を
領して秋田城介と称しました。





後に、安東氏を名乗ります。

江戸期の三春藩主秋田家の先祖とされています。


おしゃれな絵馬です。


こちらは船引歌謡会とよめますが、芸能が盛んであったことが見えてきます。

日本五大文殊のひとつの安倍文殊菩薩堂の例大祭は、毎年4月29日に行われます。


「三人寄れば文殊の知恵」のことわざ通り、文殊菩薩は知恵をつかさどる仏さま。
遥か昔から学業成就の願いを求め、県内のみならず他県からも多くの人々が訪れます。

さまざまに違う意見を持った人が集まって、意思を決定しなくてはならないことは、人間社会ではよくあります。
一人で結論を出すよりも、みんなで意見を出し合ってその意見を集約することでより良い結論を導くことがければ、まさに「文殊の知恵」となります。
しかし、逆に「船頭多くして船山に登る」という諺のように、意見がまとまらずにうまくいかなくなってしまうこともありえます。
どちらになるかは、この多数の意見の中から、どうやって意見を決めていくのかにかかっていると言えます。



不思議な手水鉢


さすが文殊さま、狛犬の足下に、子狛犬がいて頭を守っているように見えます。


梵天が御神木に納められています。

| ryuichi | 04:55 | comments (x) | trackback (x) | 🌸春陽郷三春藩始末記 秋田氏五万石雑記 |