2010-07-22 Thu
木目沢の観音寺宝篋印塔(ほうきょういんとう)経をおさめて仏をたたえる塔婆の一形式。中世以降主として石造塔に用いられた。
宝篋印塔の名は、内部に『宝篋印陀羅尼』を納めたことに由来する。
『宝篋印陀羅尼』とは、一切如来の全身舎利の功徳を集めた呪であって、四十句からなる。
これを誦すれば、地獄の先祖に極楽に至り、百病・貧窮の者も救われるという。
宝篋印塔形式の典型を述べると、まず基礎は方形で、上部を段形二段でせばめ(蓮花座とすることもある)、上に方形の塔身を安置する。塔身四面には四方仏またはその種字を刻む。屋根(または笠)は下部に段形二段を作って斗きょうに代え、軒先は直線の帯状となり、四隅に飾(耳・耳飾・突起ともいう)を立てる。
屋根面も五・六段の段形とし、頂上に相輪を置く。ただし詳細にみると、時代差・地域差・個体差はある。
同経の説くところによると、「若し人この経を書写して塔中に置かば、この塔は一切如来の金剛蔵の卒塔婆となり、また一切如来陀羅尼秘密加持の卒塔婆とならん」そして「この塔に一香一華を供え礼拝供養すれば八十億劫生死重罪が一時に消滅し、生きている間は災害から免れ、死後は必ず極楽に生まれ変わる・・・」といった功徳が説かれています。
木目沢の観音寺
宇内にある桜の巨木。
桜花は見事です。
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