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三春物語628番「三帥社」と民権運動」
  「三帥社」と民権運動
三春町は、自由民権運動の先駆者河野広中をはじめ、多くの運動家を輩出した町である。
  明治維新により成立した政府は、維新を成し遂げた西国諸藩出身者を中心とする藩閥政府であり、国民の自由を守る憲法はもちろんその意志を代弁する国会も置かない不十分なものであった。自由民権運動は、こうした国家のあり方を痛烈に批判し、国会の開設・憲法の発布を目的とし、全国的に展開した運動である。

河野広中らは、明治11年三春町村に民権運動のための政治結社「三帥社」を結成します。
場所はm三春藩主菩提寺龍穏院です。

社長には河野広中、幹事長には当時三春戸長だった新町で酒造業を営む松本茂が就任し、社員79名で発足します。
三帥社は、国会解説のための活動のみなならず三春内外の青年の政治教育や地方行政に大きな影響を及ぼし福島県の自由民権運動を引率してゆきます。
しかし、
明治15年11月に発生した「福島事件」を頂点とする官憲の厳しい弾圧や、明治17年に発生した、明治政府による民権運動弾圧の代名詞とも言うべき「加波山事件」によって、ほとんどの民権運動家が捕縛逮捕され壊滅的打撃を被ります。


松本茂生家「移屋酒造」跡

| ryuichi | 04:45 | comments (x) | trackback (x) | 🌸春陽郷三春藩始末記 秋田氏五万石雑記::三春秋田氏五万石雑記 |