2010-09-10 Fri
仏教寺院の山号
寺院は元来修行・祈願の道場であったため、山中の勝地を選んで建立されたことに由来します。
「○○山」は山号と呼ばれていますが、中国で、寺の所在を示すためにその寺の所在する山名を冠して呼ばれたのにはじまります。
日本では、飛鳥・奈良時代には、寺は主に平地に造られたので山号はありませんでした。平安時代に、山上に造られた寺は「比叡山寺」「高野山寺」など山の名を用いた寺名で、これらの寺はのちに寺号が定まっても、その所在を明瞭にするために山号を寺名に冠して使用していました。
中国で禅宗の代表的寺院に「五山十刹(ゴザンジッセツ)」の制が定められ、鎌倉時代、禅宗とともにこの制がわが国に伝えられると、巨福山(コブクサン)建長寺などのように寺名の上に山号が付けられるようになり、山は鎌倉五山・京都五山などが選ばれます。
その後、ほかの宗の寺院も、寺名の上に山号をつけるようになったとされています。
三春城下を見てみると、宗派からの山号や秋田家の祖由来などもみられます。
三春城下が山間にある為に寺院は山(丘位の小さな山)に建立され、山号がそのまま山の名前になっている場合あります。
また、三春城下防御時はその出城としての機能(見張所)としてもの活用も想像されています。
迎合院引接山(宗旨阿弥陀如来をお迎えする山の意)紫雲寺
安日山(安日は、三春秋田家の祖安倍氏の祖安日王から)高乾院
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