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三春物語631番「時宗同朋衆」


時宗同朋衆 三春城下法蔵寺宗旨

三春城下、時宗法蔵寺では先の「蓮祭り」のような様々な歳時や芸術のイベントを繰り広げています。
これは、宗旨である時宗の本領発揮というところでしょう。
訳は、時宗もんとは、時の衆、古くは同朋衆とよばて芸術や医学、そして宗教など一芸に秀でた方々の集団で、どの階級にも属せず、どの武将にも属せず、時代の文化や医療の発展に寄与してきた稀有な宗教集団でした。
その原型は室町期、戦乱に明け暮れ、末世思想が蔓延し民衆が生きる希望さえも失いかけた「応仁の乱」からはじまります。
戦乱の続く室町期の京の都、東山文化の発祥の地「東山殿銀閣」は、足利幕府足利義政の築き上げた現在の日本文化の原型とされています。



将軍家に兔集された、東山殿御物。
この東山文化の象徴でもある慈照寺東求堂や観音殿銀閣を始めとする建物や庭園、そして調度品などの入手管理、飾りつけを仕切っていたのは、阿弥号を持つ時宗から発生したとされる同朋衆の方々でした。
彼らは、絵画や器物にいたるまで文化を鑑定して座敷空間に効果的に装飾し、四季や歳時など目的に合わせた演出する役割を担っていました。
  和歌、連歌、立て花、茶の湯など一芸に秀でていた彼ら同朋衆は、時代の文化をリードしていました。
今風に言えばアート・ディレクターと呼ぶにふさわしいといえます。





| ryuichi | 04:15 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺 |