2009-02-05 Thu
「茶道と和菓子」茶の湯では懐石の後のデザートとして発達してきたものが、生菓子(蒸し菓子)となりました。
茶菓子に主題と季節を織り込み、亭主が趣向をこらす過程で洗練されていきました。
五味(甘、酸、渋、苦、辛)五感(視、触、味、嗅、聴)を大切に長い茶道の歴史の中で、季節の移ろいにつれて彩りを変え、姿を変える自然を色と形に映した和菓子が成長したのです。
特別なお茶菓子専門店の御菓子でなくても、名産やごく普通のものでも、それに趣などを感じ相応しいと考えれば、亭主の茶心(茶のセンス)により選ぶ場合もあります。
正式な茶会では、「主菓子」は濃茶の前の前座の料理の後で、菓子そのものの味を賞味するものに対して、「干菓子」は薄茶の時にお茶と菓子の両者の味が調和したものを賞味するものという違いがあります。
「懐石を伴う正式な茶会」
懐石→(主菓子)→中立‥‥客は一旦茶室から出て露地の腰掛け待合で次の席入りを待ちます。
ドラが鳴り、再び席入りし濃茶が点てられます。
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濃茶を飲み終えたあと、正客は亭主に御礼を述べ茶銘、菓子の銘を尋ねます。
亭主の趣向や心配りが感じられます。
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濃茶が済めば、緊張感もやや和らぎ干菓子が 出され薄茶が点てられます。
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