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双葉地方広域市町村圏組合消防本部「ありがとう」・・・日本人として」がんばっぺない東北!
 
 双葉地方広域市町村圏組合消防本部富岡消防署

福島第1原発事故で放水活動を行って帰京した東京消防庁ハイパーレスキュー隊員らの活動報告会が行われ、隊員からの活動報告を受けた石原慎太郎知事は、出場したHPレスキュー隊員とその家族に向けて、
「まさに命がけの国運を左右する戦い。生命を賭して頑張っていただいたおかげで、大惨事になる可能性が軽減された」
何度も言葉を詰まらせながら感謝を述べて涙を隠さず、深々と敬礼していました。
 まさに、今の日本人の心境を代弁していただきました。

この事案は、東京消防庁HPレスキューだけではなく、初動期に出場し六名の負傷者まで出した、双葉地方広域市町村圏組合消防本部の署員の方々とそのご家族にも同じことが言えます。

 彼らは、今尚、原発から30キロ圏内の川内村出張所に本部機能を移し、通常消防救急業務という任務遂行のため、被曝の恐怖に耐えながら勤務しています。
24時間体制勤務、屋内退避地域のため、空調もつけず、防護服着衣用のまま車庫内に医療用エアテントを張って寝泊りしているそうです。
福島原発に一番近い消防隊として身の危険を顧みず、一難に駆けつけ地域住民の避難誘導、原発内での救急及び救助等、命がけで任務を遂行していただきました。
 普段から、原子力のこわさを熟知している部隊ですから、隊員の胸に去来するその恐怖は並大抵のものではなかったはずです。
また、その命令を出す消防本部指令当直長や現場指揮官である隊長など、下命する指揮官たちの苦悩も想像を絶することはいうに及びません。
 地域を、そして日本をまもるという使命と、目の前にある危機回避という任務遂行のため命がけで現場に出場する隊員、そしてその家族の方々の顔が脳裏をよぎったことでしょう。

東京へ帰還したHPレスキュー隊の隊長たちの会見にもありましたが、
出場した隊員たちの奮起奮闘そして任務遂行、そして放射能を熟知しているからこその恐怖心との戦い心境など、やはり言葉を詰まらせての報告でありました。
そして最後に隊員の家族へ向けて
「隊員は士気が非常に高く、よくやってくれた。残された家族には本当に申し訳ない。お詫びとお礼を申し上げたい」
隊長たちが目を潤ませながら語っているのを見ましたが、双葉地方広域市町村圏組合消防本部の隊長たちも同じことが・・・と思うと、同じ福島県人として、胸が締め付けられ目頭が熱くなりました。



壬生義士伝で新撰組斉藤一役を演じた佐藤浩一さんによる、
「生きているということ」谷川俊太郎作の朗読です。

東北関東沖代震災復興支援プロジェクトkizuna.com

 政治的な背景は無視して、現場では国を憂い、国民を・家族を守るため命がけで戦っている日本人が居ることを誇りに思います。
まさに、石原慎太郎都知事の言葉を借りるならば、
「このすさんだ日本で、人間の連帯はありがたい、日本人はまだまだすてたもんじゃないということを示してくれた」ということだろうと思います。

 「進歩のない者は決して勝たない 負けて目覚めることが最上の道だ
日本は進歩ということを軽んじ過ぎた 
私的な潔癖や徳義に拘って 本当の進歩を忘れていた。
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか 
今目覚めずして何時救われるか
 俺達は、先導になるのだ 日本の新生にさきがけて散る 
まさに本望じゃないか」
 

吉田満著『戦艦大和ノ最期』より

 地域における被曝医療訓練

 福島原子力発電所被災における初動対応時系列
① 消火・搬送
・福島第一原子力発電所(1号機)において爆発が発生、負傷者4人
・福島第二原発3km圏内の住民を消防により要援護者等の搬送支援を実施(12 日)
・福島第一原発から10km 圏内の病院の入院患者(自力避難困難者21人)と病院関
係者の避難を実施。
関係者のスクリーニングを行った結果、3人について除染後も高い値が検出されたため、
第2次被ばく医療機関に搬送。この搬送に関係した消防隊員60人のスクリーニングで3人について、
バックグランドの2倍程度の放射線が検出されたため、60人に対し除染を行った。(12 日)

・14日11時1分頃、福島第一原子力発電所(3号機)において白煙が発生
双葉地方広域市町村圏組合消防本部の救急隊2隊、救助隊1隊が出動し、負傷者6人
を搬送(14 日14 時50 分時点)

・福島第一原発から4号機において火災が発生した旨の通報があり、双葉地方広域市
町村圏組合消防本部から6隊21人が消火のため順次出動→自然鎮火した模様(16日)

・福島第一原発から20~30㎞圏内の病院の患者の一部について、県内応援隊によ
り除染ポイントまで移送し、滋賀県隊により他の病院まで搬送。(17 日)

② ①以外の対応
・原子力保安院からの要望を受けて、福島県原子力災害対策センターにいわき市消防本
部及び双葉地方広域市町村圏組合消防本部が参画(12 日)
・原子力安全・保安院から施設を冷却するための装備を持った部隊を派遣してほしい
との要請があり、福島第一原発に東京消防庁のハイパーレスキュー隊及び仙台市消防
局の特殊装備部隊の派遣を消防庁より要請→原子力安全・保安院の要請取り消しによ
り、中止 (12 日)

・「官房長官指示」により、消防庁から下記の消防本部に協力要請し、合計4台の消
防ポンプ自動車を東京電力に貸与。
○郡山地方広域消防組合消防本部(2台)13日20時45分到着
○いわき市消防本部(1台) 14日 0時45分到着
○須賀川地方広域消防本部(1台) 14日 0時45分到着
・「官房長官指示」により、消防庁から下記の消防本部に協力依頼し、合計8台(総
計12台)の消防ポンプ自動車を東京電力に貸与。
○米沢市消防本部(1台) 14日21時45分到着
○会津若松地方広域市町村圏
整備組合消防本部(1台) 14日19時10分到着
○宇都宮市消防局(2台) 14日21時50分到着
○さいたま市消防局(2台) 15日 1時15分到着
○新潟市消防局(2台) 14日23時45分到着

・ 総理大臣から東京都知事に対し、福島第一原発への特殊車両等の派遣の要請があり、
都知事がそれを受諾(17 日夜)。

それを受けて消防庁長官が東京消防庁に対し、福島
県への緊急消防援助隊の派遣を要請(18 日0 時50 分)。
→東京消防庁から特殊災害対策車等30隊139人が出場(18 日3 時20 分)
・消防庁からも福島第一原発対応のため、職員1人を派遣(18 日3 時10 分)
  消防庁発表より




| ryuichi | 09:36 | comments (x) | trackback (x) | さすけねぇ三春! |