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塵壺平成23年初春号「世の人は我を何とも言わば言え 我がなす事は我のみぞ知る」
「世の人は我を何とも言わば言え 我がなす事は我のみぞ知る」
平成22年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」、多くの方が楽しまれたことと思います。
子供のころから、同じ「龍」の名の者としてアカの他人とは思えず、いわゆる「竜馬かぶれ」というものになってしまっています。
「世の人は我を何とも言わば言え 我がなす事は我のみぞ知る」は龍馬の言葉と伝えられています。
世間の人たちに何と言われても構わず気にせず、自分の目標とすべきこと、やるべきことは、自分自身がわかっていればそれでよいと云うことなのでしょう。
 時代の先駆者となるためには、自分の掲げる大きな理想のために奔走し、努力し、継続してこそ、最後には誰もやったことのない偉業を達成した龍馬らしい言葉です。
薩長同盟を結び、大政奉還を成し遂げた坂本龍馬のこの言葉は、誰にも流されず理想を現実にした強い意思を感じることが出来ます。
幕末を乗り越えた明治の日本を描いた、司馬遼太郎原作NHK年末ドラマ『坂の上の雲』。秋山好古、秋山真之、正岡子規主人公として、その「時代」そのものが大きなテーマになっています。
坂本龍馬などの志士たちの獅子奮迅の働きのおかげで明治維新を成し遂げ、遺志を受け継いだ人々が殖産興業、富国強兵によって近代化を推し進めた明治期は、太平洋戦争を乗り越えた今の日本にも通ずるところが多々あるように思えます。
原作の冒頭に「坂の上の空の一点、その坂の上の雲だけを見つめて歩いていく・・・とありますが、そんな明治の男達の姿が爽やかに描かれています。
 龍馬、秋山兄弟、正岡子規、ひたすらに単純で勇壮な生き様。
黎明期の近代化の進む日本の中で前向きに歩んでいく男達の生き方。
男子たる者このように生きたいと思ってしまいます。
新春からのNHK大河ドラマは「江~姫たちの戦国~」が始まるので、三春人としては、大変期待しているところです。
主人公「お江」と三春との関係をご存知でしょうか?
お江は、浅井長政と織田信長の妹の「お市の方」の娘で、徳川二代将軍秀忠と結婚し、後に三代将軍となる、徳川家光の母となる人物です。
三春初代藩主秋田俊李父である秋田実季の正妻円光院は、このお江の従姉妹にあたります。
つまり、円光院の母親は、織田信長、お市の妹である「お犬の方」です。
初めは尾張国大野城主佐治信方に輿入れしますが、佐治が豊臣秀吉の逆鱗に触れ離縁、後に管領細川晴元の嫡男で、山城国槙木島城主細川京兆家の細川昭元の妻となります。
昭元との間には、嫡男細川元勝、長女円光院(秋田実季正室)・次女(前田利常の正室の珠姫の侍女)をもうけます。
以後、細川京兆家の子孫は三春藩秋田家の家老職にあり、歴代年寄衆より別格上席として、大老または城代として代々勤めました。墓所は荒町にある藩主菩提寺の高乾院にあります。
尚、大晦日深夜、高乾院では岡祖伸和尚による「年越し読経会」がおこなわれます。
時代の流れを感じながら、お参りしてはいかがですか?
  蒼龍謹白   合掌



| ryuichi | 04:07 | comments (x) | trackback (x) | |