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“現代の吟遊詩人小川ロン”さんから、近況を知られる手紙 令和元年




ギター一本で旅から旅への“現代の吟遊詩人小川ロン”さんから、近況を知られる手紙が届きました。






手紙には、高松 奈良 東京 、宮古、盛岡、岩泉、安家、田野畑、崎山貝塚、そして 北海道滝川市江陵中学校では道徳の時間へのミニミニコンサート






精力的にライブを行うロンさんの姿がありました。








ロンさんの歌を聴くのは久しぶりのような気がいたします。

ロンさんしか表せない素直な感情や切なさ、そして時に諭すような言葉を、温かみのある優しいメロディーにのせて歌ってくれます。








「誰が作詞か、作曲かが判らなくても、みんなが知っている歌。歌い続けられる歌。そんな歌を歌う歌手になりたい・・・」ロンさんから教わった素敵な生き方です。








歌を歌うときには“あなたのために歌っている”と会場に来ているみんなの為ではなく、一人一人のために心を込めて歌っているという小川ロンさん。






お会いできる日を楽しみにしております









尚、真照寺山内方丈庭園にある回遊式の池の周りを蛍が飛びはじめました。


例年より10日ほど遅い飛舞です。







ヤマユリの一凛開花しました。








蝉時雨、蛍、百合の花・・ようやく山内にも夏が訪れようとしています。




春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍

| ryuichi | 05:19 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |
『真照寺ライトアップコンサート』 【満員御礼!】





【満員御礼!】


『真照寺ライトアップコンサート』

~旧三春藩主祈願所真照寺主催イベント






木枯らし一番が吹き荒れて、真照寺の山内が落ち葉に染まるころ・・・・

師走を前にどうしても伺わなくてはならない、真照寺阿吽講による”小川ロン冬枯れコンサート”が今年は『真照寺ライトアップコンサート』と題されてバージョンアップして開催されました。



夏に続いて、「真照寺×ユカゾウ」がタックを組んでのプレゼンス!


先のSTEP AGAIN 福島元気の響きプロジェクト『真照寺アコースティックコンサート』出演で酪王カフェオレの歌でお馴染みのMANAMIちゃん、冬枯れの真照寺には欠かせない吟遊歌人小川ロン、そして、男一匹、「独りウェイ」パイナップル独りウェイのスペシャルコラボ!


 エスコートは、“ユカゾウ”ことYuka Igarashiちゃんです!





旧三春藩主祈願所の真照寺方丈庭園の紅葉を綺麗にライトアップされ秋を感じながらまったりとした気分で楽しいひと時を過ごさせていただきました。









ギター一本で旅から旅への“現代の吟遊詩人小川ロン”さん。

ロンさんしか表せない生々しい感情や切なさ、そして時に諭すような言葉を温かみのある優しいメロディーにのせて歌ってくれます。

歌を歌うときには“あなたのために歌っている”と会場に来ているみんなの為ではなく、一人一人のために心を込めて歌っているという小川ロンさん。

今回も、臨場されたお客様一人一人の顔を見ながら心をギターの調べに乗せて歌っていただきました。

「誰が作詞か、作曲かが判らなくても、みんなが知っている歌。歌い続けられる歌。そんな歌を歌う歌手になりたい・・・」ロンさんから教わった素敵な生き方です。





そして誰しもが経験した事のある“心“を真正面から聞かせていただき、心をほっこり温かくしてくれます。

軽快なトークは健在です。





【11/12(日)福島県三春町 真照寺ライトアップコンサート出演】
郡山市西田町が生んだスーパースター!
『パイナップル独りウェイ(from 郡山)』
エレキギターでブルースを激しく歌う。
情けないようでたくましくもある独特な歌詞世界、サウンド、そして白熱のライブは各方面から、ご好評を頂いている。
しかしまだまだ青二才、ケツはブルー。





以前は東京都内で『パイナップルフリーウェイ』というバンドで活動されていたパイナップル独りウェイ氏。
現在はソロで活動されているのでこの活動名デス╰(*´︶`*)╯◎
現在は、地元郡山西田町在住。
フォーク&ブルース&ロックなパイナップル独りウェイ氏。






『MANAMI(from 福島)』
福島県福島市出身のシンガーソングライター。
16歳から音楽活動を始め、
様々な音楽オーディションで賞を受賞。
酪王カフェオレのCMソング、福島交通飯坂電車応援ソングでもお馴染み。
4月からスタートしたKFB福島放送「ヨジデス」のテーマソングとして自身の曲が抜擢、
またジングル提供や、リポーターとして番組にも出演。
3月には福島テルサでのホールワンマンライブも成功させ、同時に自身初のフルアルバムもリリース。
FMポコ、ラジオ福島で番組を担当する等、精力的な活動を展開中。





今や福島県を代表する歌姫、
MANAMIちゃん╰(*´︶`*)╯!
福島県内県外、
数多くのイベントに引っ張りだこのMANAMIちゃん╰(*´︶`*)╯◎
地元の事を歌にしたテーマソングや地元商品のテーマソングを制作し発表されています。
まさに福島愛に溢れた女性シンガーソングライターさん。
ぜひ当日は彼女の温かさと親しみやすさに触れて頂ければとおもいます╰(*´︶`*)╯





"田舎町の粗末な建物の店先で、軒から滴る雨に濡れながら
頭に鉢巻巻いたまま倒れているのならそれで良い”

『小川ロン(from 京都)』
1975年「JUNK」として「鵜戸参り」でデビューし,京都を中心に活動。
 「JUNK」解散後ソロとして,仙台を中心に活動。
  1988年活動の拠点を再び京都に移し,ギター1本を抱えて全国へ。
 2005年,自身初のCDソロアルバムとなる「巡礼」を発表し,四国の放送局でも番組の月間テーマ曲としてもとりあげられる。
 「JUNK」でのデビュー曲「鵜戸参り」はその後,香港において「無奈」というタイトルでカバーされ大ヒットし,2006年,香港,台湾,中国,日本で発売されたテレサ・テンの2枚組みアルバムのトップにも取り上げられる。
 同年,直木賞作家の山本一力氏が「青春時代から最も愛した1曲」としてFMで取り上げたことから話題に。
 2007年春,宮崎県の鵜戸神宮の御神殿において奉奏。
 2009年3月10日 NHKラジオ深夜便「心の時代」に出演。
 2010年11月1日 ソロCDアルバム第2弾「迷い草―あしたへの返信―」発表






小川ロンさんは、人に求められたいとか、好かれたいとか、そういう考えを持たない人。
自分の意思で行きたいところに行き、お客様スタッフ関係なく、その場にいる人全員が喜ぶことをたくさんする。
そんな方。
『人が集まった場所にライブをしに行くのではなく、自分が一人一人にお声掛けしライブを見にきてもらう。
一人一人に対し心をこめて、ライブをやる。
そのときそのときに出会ったひとに対しライブをやる。』

打ち上げで話したことの一部。
『人と人』ということをものすごく大事にされる方。
小川ロンさんという本当に素敵な方に出会えたことが、自分のなかで本当に本当に嬉しくて。
ギブアンドテイクって言葉、その通りなのかもしれないし否定はしないけど、
私自身は前から全く好きじゃない。なんか違う。

ギブギブギブ精神で生きてきたしこれからもあたしはそうしたい。
ロンさんはいつ何時でも人に幸せを与える人でした。すごかった。
ロンさん、ライブもMCもステージを降りてからも、全てがかっこよかった。
周りの方に対する気配りと優しさと笑い。
人に気を使わせない心遣いとタイミング。
もう何もかも尊敬。
三春のことを歌った歌がすごくよかった。
愛がいっぱいでした。
世の中、打算的な人間もたくさんいる。
そうじゃなきゃやっていけないことのほうが多いのかもしれないし。
でもそれよりもなによりも、人に対する愛だよなあと。
そういう大事なことを改めて、たくさんたくさんロンさんから教わりました。
感謝ばかりです。
またロンさんに会いたいなあ╰(*´︶`*)╯
今度は一緒にお酒飲みたいデス╰(*´︶`*)╯!

以上、ユカゾウHPより引用





スタッフとしてご尽力いただいたユカゾウこと五十嵐さん、PA伊東さん、遠藤さん、駐車場&受付&全スタッフのみなさま・・・
そして、真照寺さま本当にお疲れ様でした。






門前で商いをさせていただいている三春昭進堂としましては「真照寺おたりカフェ」を開店し和菓子とお茶を販売させていただきました。


真照寺住職もこのライブに間に合わせるようにと方丈庭園の池の水質管理に全力を注ぎ、池の周りに配する行燈灯篭を新調したりと力の入れようが違いました!

春陽郷三春城下御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍

| ryuichi | 05:38 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |
「小川ロン20th 冬枯れコンサート」 真照寺阿吽講


三春城下初冬の風物詩

今年で20回目を迎える、真照寺阿吽講主催の小川ロンさん冬枯れコンサートが開催されました。

告知ポスターにフャイナルの文字が気になりましたが、20回がとりあえず節目ということで来年も元気な姿を見せてくれることでしょう。




いつもロンさんには、間のMCで、三春昭進堂を宣伝いただきましてありがとうございます。

本HPの案内でも紹介させていただいた「小さな家」も演奏していただきまして、本当にありがとうございました。

幼いころお母さんをなくしたというロンさん。
一枚だけあるというお母さんの写真・・・・小さな家がいいが余計に心に響いてきます。

私も母を亡くして30年になりますが、いくつになっても母の面影を探しているのかもしれません。
いつまでも男はマザコンなんでしょうね?




ファンである小学校五年生が夏休みの自由研究に”ミュージシャン小川ロン”を題材にしたようでその発表題材が会場に飾ってありました。


「今回のコンサートでは自分の臓物をすべてさらけ出してしまいました」と自分の生い立ちや、歌手デビューから現在までの活動等々軽快なトークに乗せて、笑いを混ぜながらにお話しくださいました

歌を歌うときには“あなたのために歌っている”と会場に来ているみんなの為ではなく、一人一人のために心を込めて歌っているという小川ロンさん。

今回も、臨場されたお客様一人一人の顔を見ながら心をギターの調べに乗せて歌っていただきました。




打ち上げでは、三春城下中町にある酒処「麒麟」にお邪魔しました。

第一回目からお世話になっていた“五万石の洋ちゃん”が営む和風居酒屋です。

三春の大先輩である五万石の洋ちゃんは、45年前の三春観光キャンペーン第一期の主要メンバーの一人で、今に続く民主体の三春観光を基礎を築いてくれました。

ロンさんとは旧知の中で、以前患った大病の影響で少しお体が不自由な洋ちゃんの為に急遽ギターを取り出して歌を歌ってくれました。

洋ちゃんはもとより、店内のお客様一人ひとりに、語り掛けるようにギターを鳴らし、詩を語る姿には感動です。

酔っぱらいのお客さんもいい気分でお帰りです・

目頭が熱くなりました。



今回は、フォーク大好きの船引江戸光の大将も駆けつけていただき、本物のフォークソングを堪能していった様子です。




先の真照寺成田山講中でご一緒させていただいた、同じ真言宗智山派の須賀川岩瀬にある白山寺住職夫妻とそのお友達も来場されていました。

尚、真言宗智山派第2、第3教区の御坊様方には詠歌オペラ「お大師様のご生涯」を開催され、真照寺ご住職様の御誘いで当店女将も拝見させていただきました。

当店も協賛させていただきました。




Had you come some other day
Then it might not have been like this
But you see now I'm too much in love

TheBEATLES "If I Needed Someone"より 




春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂



| ryuichi | 07:09 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |
平成27年 「小川ロン 冬枯れコンサート Part19」 真照寺・阿吽講


「小川ロン 冬枯れコンサート Part19」 真照寺・阿吽講

木枯らし一番が吹き荒れて、真照寺の山内が落ち葉に染まるころ・・・・

師走を前にどうしても伺わなくてはならない~「真照寺阿吽講 小川ロン冬枯れコンサート」



この時期、ロンさんの歌を聞かないと師走を迎えられません。

ギター一本で旅から旅への小川ロンさん。

ロンさんしか表せない生々しい感情や切なさ、そして時に諭すような言葉を温かみのある優しいメロディーにのせて歌ってくれます。

そして誰しもが経験した事のある“心“を真正面から聞かせていただき、心をほっこり温かくしてくれます。




軽快なトークは健在です。

ロンさん大好きの次男坊は、塾のために残念ながら欠席です。
悔しがっていました。

その代わり、長男坊とポリシス山口君と出席しました。




「誰が作詞か、作曲かが判らなくても、みんなが知っている歌。歌い続けられる歌。そんな歌を歌う歌手になりたい・・・」

和菓子屋としてカテゴリーは違いますが全くの同感です。

小さな家がいい~。
笑って愚痴をこぼせるような・・・🎶
小さな家がいい~。
12345678910~
お風呂の笑が響くような・・・♬
小さな家がいい~
あなたの笑顔がそこにある~

幸せの姿がほのぼのと伝わってくるような歌です。

三春昭進堂 菓匠蒼龍


| ryuichi | 05:16 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |
三春物語838番’26「小川ロン冬枯れコンサート 18th」~真照寺阿吽講



真照寺・阿吽講「冬枯れコンサート Part18」 ~一夜限り「ジャンク」~



Junk Reunion~一夜限り特別出血ライブ
「ジャンクがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」

と題しまして、今年は、金海たかひろさんとのジャンクのコンサートです!



「ジャンク」
小川ロン 金海たかひろの二人で 1974年結成。


CBSソニーより「鵜戸参り」でデビュー。
「恋路ヶ浜」「都会の旅人」「ちぎれ雲」をリリースし,関西方面を中心に活動。
 近畿放送(現KBS京都)ラジオ,「アクションヤング大丸」にレギュラー出演。
 1977年暮れに解散





金海 たかひろ
ボーカル,ギター&フラット・マンドリン他


静岡生まれ
高石ともやとザ・ナターシャー・セブンの第1期メンバーとしてプロデビュー。
ナターシャー・セブン脱退後,小川ロンと「Junk」を結成。



「Junk」解散後,スタッフとして南こうせつ他のプロデュースの傍らミュージシャンとしても活動。
秋田弁の「大きな古時計」で話題となった,伊藤英志の「お訛り」をプロデュース。



三春昭進堂の天使バッチをつけて記念撮影

演奏された楽曲は、ジャンク時代やその時代や音楽の原点の成った曲などを、1部とアンコールの2部に分かれて、演奏していただきました。



もちろん、ロンさんとトークは健在で、その話術にはますます磨きがかかってきたように感じているには私だけでしょうか?

また、今回はジャンクとしての三日間限りの特別ライブということで、ジャンクの成り立ちや音楽感などを話していただきました。



また来年お待ちしています。



三春昭進堂 髙橋龍一

| ryuichi | 04:52 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |
「蒼龍窟」真照寺宇内


真照寺宇内には、私だけがこっそりと「蒼龍窟」と呼んで、子供の頃より親しんでいる、小ぶりな老紅枝垂れ桜が植えられています。



やはり、宇内にある三春藩秋田家が宍戸より移封の際建立したとされる、三春最古の建物である“古四王堂”と同年代と推測し、樹齢は360余年はあろうかとする老桜ですが、その天を翔る龍の風貌のその姿は荘厳で、春に咲く可憐な桜花といい、全く衰えを感じさせません。

また、稀有な運命に導かれてこの三春の地に落ち着いた三春藩秋田家同様、その力強さがそのまま乗り移ったような紅枝垂れ桜です。


春の姿

その朽ち果て空洞になった幹や、捻(ねじ)れた枝には、若木から老木になるまで、三春藩秋田家とともに、ジッと風雪に耐えてきた、 三春の履歴が刻まれています。

幹が空洞化して、薄皮一枚で一生懸命立っています。
その薄皮からのわずかな水吸いだけで生きている姿は、風雪に耐え生き抜いている雲水・修行僧のようです。


春の姿

散歩がてらお寺に上がるたびに、この老木の生命力と言うべきものか、老いてなおの力強さにしばし心を奪われて、その姿を見入っていますと、「ほら、一生懸命生きてるよ」と言わんばかりに、気が遠くなるほど長い歳月を、風雪に耐えて生きつづける生命力には、頭が下がり、生きる活力や勇気をいただきます。


春の姿

冬の寒さと降雪の厳しい北国三春城下で、風雪に耐えながら、懸命に生きた枝垂れ桜だからこそ、毎年、人の心に訴えかけるような可憐な美しい桜花に包まれます。
そして、自然界で生きるもののけなげさを伝えてくれているかのようです。

特に、この新緑の頃。
枝も折れんばかりにし若葉をたたえるその姿には、生命力の素晴らしさを教えられています。



古四王堂とともに、一生懸命に生きてる姿が大好きですし、これからも頑張って生き続けて欲しいです!

こうした風雪に耐え、忍び難きを忍び、一所懸命に生きてき『決して流されない!逆境には屈しない!』という強烈な姿と意志に憧れます。



「蒼龍窟」とは、私が敬慕してやまない幕末越後長岡藩牧野家軍事総督の家老河井継之助の雅号として知られています。
龍の住む岩屋で、その窟に至って龍の頷(あご)の下にある珠を取り行くという意味が込められていて、大悟するには多くの辛苦を冒す必要があるとの例えとして使われる言葉です。


今年、桜花に雪景色の蒼龍窟

がんばれ「蒼龍窟」


三春昭進堂代表 髙橋龍一

| ryuichi | 04:57 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |
三春物語715番「春の足音~真照寺の水芭蕉・座禅草」


木の芽月とはよく言ったもので、寒さに負けじと芽吹く木々に生命の強さを感じます。
春彼岸も過ぎ、春の気配を感じ始めた北国の小さな城下町三春です。
陽射しだけ見ればずいぶん春めいていました


真照寺の庭園に咲く水芭蕉と座禅草が芽を出し始め、白い蕾が顔を覗かせ始めました。
開花はもうすぐです。




寒さに気を取られて見過ごしがちですけれど 確実に日も延びているんですね

しかし、まだ空気は冷たくて 春の訪れはもう少しかかりそうですが、それほど先のことでもないでしょう。


よく見ると座禅草も茶色い蕾がしっかりと立っていました。

こちらももうすぐ花を咲かせます。



水芭蕉のまっ白な花の芽の力強さに、心も洗われるような思いがしました

水芭蕉の漢字を眺めていると「素(直)な心で」と語りかけられているような気持ちにもなります。
ひねくれないで、真っ直ぐな心と瞳でちゃんと色々な物を見つめなければと日々反省です。



冬の季節もそろそろ終わり。
もうすぐ春ですね・・・・




幕末の長州藩士高杉晋作は「谷梅之助」という変名をつかっていました。
晋作はことのほか「梅」が好きで梅をモチーフとした様々な唄を読んでいます。

軽暖軽寒春色晴(軽暖軽寒春色晴る)
閑吟独向小門行(閑吟して独り小門(おど)に向かって行く)
梅花凋落桜猶早(梅花は凋落し桜はなお早し)
窓外唯聴夕棹声(窓の外ただ夕棹の声を聴くのみ)

     東行(高杉晋作)

「少し暖かく、少し肌寒い」そんな春を感じさせてくれる晴れの日である。
僕は独り静かに詩を吟じながら、小門という海峡の方に身を向けてみた。
外を見ると、梅の花はもう散ってしまっているが、桜の花はまだ咲いていない。
また、窓から耳を傾けると、夕暮れの海を渡る舟の棹の音だけが静かに聴こえている

晋作にとっては、散ってしまった梅の花びらは、もう残り少ない命となった我が身と同じように見えたのかもしれません。
そして、まだ咲いていない桜の花に、晋作はこれからやって来る新しい時代の幕開けを重なり感じたのではないでしょうか。

華麗に輝き、そして散っていった高杉晋作の生涯は、まさに梅の花に象徴されるように、一つの儚い花の生涯であったと言えるでしょう。



「梅の香りや鶯の、来りてあらふ 我が想ひ、
粋な三味線 切れた
    凧、炎 かりたて 新陰の持ちたる魂(たま)は 育まれ、
河豚の刺身の 馬関馬鹿、
今なら見える新しい、息吹の中から丙寅丸、
    どうじゃどうじゃと奇兵隊、
馬も真っ白 長い顔、思いも盛ん
    功山の、乗る人 来る人 弔い人、
霞んで見える その先の 鞭を持つ君 駑馬 駑馬と」

高杉晋作の小唄より


三春昭進堂の白梅が咲き始めました。
例年より少し遅い開花です

| ryuichi | 06:04 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春藩主秋田家祈願所 真照寺::阿吽講「小川ロン独演会」 |