2024-07-05 Fri
先の所用があり3日間の連休を利用して車で片道約1100キロ、約11時間の島根県石見の浜田城下にある妻の実家へ帰省です。
朝は3時起床で、夏や水の紅蓮山観音寺方丈様の下へ参禅です。
この時節は、雨安居と呼ばれる「夏安居入制」で、座禅後、夏安居の朝課には楞厳会があり「楞厳呪」を読経です。
「大仏頂万行首楞厳陀羅尼(だいぶっちょうまんぎょうしゅりょうごんだらに)」楞厳呪(りょうごんしゅ)と云う難しい陀羅尼を読誦し、寺院の繁栄、修行僧の弁道増進、檀信徒の安穏を祈る「衆寮諷経」が修行されました。
楞厳呪は呪文のようなお経で、読経だけでも難しい上に、歩きながら読経する歩行禅です。
途中から読経速度が早くなり、とても難しいお経です。
夏安居 修證一如時而今
穆清
接心の中で、山梨韮崎の願成寺住職 山本正乗和尚の記された『佛埀般涅槃略説教誡經」』經本を拝領しました。
正乗和尚は、二十年ほど前に観音寺でご一緒し、教えをいただいたことがあります。
「仏遺教経」とか、単に「遺経」とも略されて通称されています。
「仏遺教経」は、その名の示すとおり、釈尊が八十年のご生涯を終えられるにあたって、さいごに示された、いわば遺言とも言うべき教典と教えていただきました。
。
鳳凰山願成寺(がんじょいうじ)は、771年(宝亀2年)の創建と伝わる曹洞宗の寺院です。
武田信玄から15代前の甲斐武田氏の始祖武田信義が再興して祈願寺とし、後白河法皇から「鳳凰山」の山号を賜ったのだとされています。
本尊の阿弥陀三尊は、信義が再興した際に祀られたもので、国の重要文化財に指定されています。
信義の法号は「願成寺殿俊照国公大禅定門」。
願成寺霊廟殿
武田家累代御霊殿には、新羅三郎義光から始まる甲斐源氏三代と武田信義から武田信虎・信玄・勝頼・信勝に至るまでの武田氏十八代の位牌が安置されている。
近くには、武田信義館跡の武田氏の氏神「武田八幡宮」があります。
浜田城は、日本海・松原湾に突き出た標高六七メートルの亀山と呼ばれた山頂に築かれた平山城で、別名「亀山城」とも呼ばれる。
北は松原湾を介して日本海を望み、南から西にかけては浜田川によって囲まれた天然の要塞です。
元和五年(一六一九)に伊勢(三重県)松坂から古田重治が五万四千石余の浜田藩主として転封となり、翌年二月には築城に着工、同年一一月には造成が終わり、元和九年(一六二三)五月には城及び城下が整ったようです。
山頂の本丸には三重櫓の天守があり、中腹の二ノ丸には焔指蔵や番所、時打番所等が配置され、中ノ門を境とした山顔の三ノ丸には細殿をはじめ、多くの蔵や役所、番所等がありました。
また、城の東側には武家屋敷を配し、浜田川以南には八町から成る城下がありました。
浜田城では、古田家(二代)から松平周防守家(五代)、本多家(三代)、再び松平周防守家(四代)、そして松平右近将監家(四代)と替わり、幕末の慶応二年(一八六六)七月に村田増六率いる長州藩による第二次長州戦争(石州口の戦)に敗れ、浜田城は近世城郭としての役割を終えます。
浜田城跡の浜田護国神社の境内に小説「花神」で第二次長州征伐(四境戦争)における石州口の戦いの取材のご縁で、司馬遼太郎の「浜田藩追懐の碑」建立されています。
又、同地には「シンデモ ラッパ ヲ クチカラ ハナシマセンデシタ」の木口小平の銅像やノモンハン戦慰霊碑もあります
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 03:22 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::門前小僧の参禅記 |
2024-06-06 Thu
所用があり3日間の連休で、車で片道約1100キロ、約11時間の島根県石見の浜田城下にある妻の実家へ帰省です。
朝は3時起床で、夏安居の紅蓮山観音寺方丈さまの下へ参禅。
この時節は、雨安居と呼ばれる「夏安居入制」です。
座禅後、夏安居の朝課には楞厳会があり「楞厳呪」を読経です。
「大仏頂万行首楞厳陀羅尼(だいぶっちょうまんぎょうしゅりょうごんだらに)」楞厳呪(りょうごんしゅ)と云う難しい陀羅尼を読誦し、寺院の繁栄、修行僧の弁道増進、檀信徒の安穏を祈る「衆寮諷経」が修行されました。
楞厳呪は呪文のようなお経で呼ぶだけでも難しい上に、歩きながら読経する歩行禅です。
途中から読経速度が早くなり、とても難しいお経です。
夏安吾接心では、全てが仏道ということを教示されました。
〝凡事徹底〟の大切さ、即ち、挨拶をする、身の回りを整理する、掃除する、時間を守る、服装を正す等、感謝と御礼。
コレが人として生きる上で大事であるとご教示いただきました。
また一つ、心が洗われました。
NHK BS[こころ旅」でも火野さんが立ち寄った浜田の和洋菓子屋「錦栄堂 」さんです。
6月6日(木) 島根浜田市編が本日再々再・・の放送です~
浜田の川上の家には中庭があり池を前にして「さざれ石」が立座に鎮座しています。
入手経路は不明ですが、義祖父の名前が「巌」ですのでそれに因んだものなのかとも思います。
何とも洒落の利いたハイカラな祖父です。
「我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて苔(こけ)のむすまで」 題しらず、詠み人しらず
日本国国歌「君が代」この歌詞のもとになったのは、800年以上前の鎌倉時代です。
1228 年、醍醐天皇の勅命により905年に奏上された「古今和歌集」の中の祝賀歌となっています。
歌詞の意味は、日本国が、長い年月をかけて細かく小さな小石が「さざれ石」のように大きな一枚の岩のようになり、苔が付くまで幾久しく平和で繁栄しますように・・・と解しています。
こうして石を見ていますと、気の遠くなる時間をかけて今の姿になったと感心するばかりです。
何事も、何かを成すためには、気の遠くなる時間と努力が必要だということを、この石を見るたびに語り掛けてくれていました。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:49 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::紅蓮山観音寺だより |
2024-02-07 Wed
島根県浜田市の紅蓮山観音寺さま発行の檀家季刊誌「紅蓮山観音寺だより」第81号(令和6年2月吉日)を拝受いたしました。
「立春大吉」の御札と暦、そして、「お坊さんがつくた終活ノート」が同封されていました。
そして、「おたり饅頭讃歌」と題された佛詩の記載がありました。
饅頭餡練不知人
造作無心徹底親
佛祖御供初物献
萬民歓喜在三春
おたり饅頭
お饅頭の餡こは生命、練って練って
人知れざる工夫ありし
手作り造作 徹底無心で親しき
滋心あふれて一杯
お佛さま ご先祖さま お初の御供
喜びで献上申します
さあ皆さん おひとつ如何が召し上げ
そは三春の町の名物ぞ
観音寺
心のこもった詩、そして、揮毫です。
ありがとうございます。
早速店内に配させていただきました。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 04:15 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::紅蓮山観音寺だより |
2023-09-22 Fri
島根県浜田市の紅蓮山観音寺さま発行の檀家季刊誌「紅蓮山観音寺だより」第80号(令和5年9月吉日)を拝受いたしました。
観音寺方丈尊薫穆清老師様の住職50年を迎えられたことへのお慶びの言葉が、山梨韮崎の山本正乗和尚はじめ観音寺縁の御和尚様方の寄稿があり、共にお祝いを申し上げたいと思います。
また、龍雲寺方丈の野原眞承和尚はじめ多数の方々による現在宮津ぼの智源寺にて修行をなされております、道隆首座和尚の発戦式の様子も寄稿されておりました。
そして、北堂様の「百寿」の内閣総理大臣の長寿表彰の様子も拝見できます。
おめでとうございます。
また、一昨年まで観音寺にいた雲水定岡蔵心和尚が東京は巣鴨”とげぬき地蔵”でゆうめいな曹洞宗高岩寺様におられるとの事。
今度時間をつくって御機嫌に参上することを目論んでいます。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 04:16 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::紅蓮山観音寺だより |
2023-08-04 Fri
島根県、石見浜田の紅蓮山観音寺様より「おたり饅頭」と題された佛詩色紙を頂戴いたしました。
おたり饅頭
お饅頭の餡こは生命、練って練って
人知れざる工夫ありし
手作り造作 徹底無心で親しき
滋心あふれて一杯
お佛さま ご先祖さま お初の御供
喜びで献上申します
さあ皆さん おひとつ如何が召し上げ
そは三春の町の名物ぞ
観音寺
心のこもった詩、そして、揮毫です。
あたたかい手紙も添えられていました。
ありがとうございます。
早速店内に配させていただきました。
今年はお盆明けに家族揃って帰省できそうです。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 03:41 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記 |
2023-02-12 Sun
紅蓮山観音寺だより 第79号 令和5年 1月吉日
島根県浜田市にある曹洞宗観音禅寺様より、「紅蓮山観音寺だより 第79号 令和5年1月吉日」と、「立春大吉」のお札が届きました。
方丈さまの「年頭のあいさつ」をはじめ、お寺総代長、心華会会長のご挨拶から、お寺の行事報告等々そして檀家の皆様方からのの寄稿なども沢山あり楽しく拝読させていただきました。
吉澤道隆和尚さまが、後継ぎ住職となられたとの報告があり、まことにおめでとうございます。
来秋以降に観音寺様に常在安吾との事。
また、先に帰省の折お世話になりました竹原祖燈和尚も、観音寺様に再安吾との事。
参禅の折には、よろしくお願いいたします。
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 03:52 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::紅蓮山観音寺だより |
2022-10-21 Fri
3年ぶりに妻の実家がある島根県石見浜田市に帰省してきました。
目の前にある紅蓮山観音寺方丈道久老師の元へ参禅です。
一泊二日のタイトなスケジュールですが、墓参と家の点検も兼ねた片道1100キロの愛妻とのドライブです💕
丁度その日は、山内にある「龍神様」と「秋葉様」の祭礼で、御札と御餅をいただくことが出来ました。
龍神様は、北の海の守護神、龍神の寺として知られる山形県鶴岡の龍澤山善寶寺様にある龍神様を勧請したものです。
”龍”繋がりでご縁をより深く感じます。
また、秋葉様は、火防の神さまで有名な、静岡県浜松市の秋葉山本宮秋葉神社からの御分霊です。
翌朝は、善福寺の敬信さま、そして、雲水様のご指導により、方丈様の下で朝4時からの坐禅、そして、朝課諷経に臨場させていただきました。
午前2時ごろからスタンバイです!
朝の接心では、目標を目指して、正しい姿勢で向かうことの大切さを示していただきました。
観音寺様への参禅で、この三年の間の“コロナ禍”で溜まりに溜まった心の垢が洗い流された様です。
また、接心後に方丈様が寄稿した「参禅の道 第74号(令和3年3月発行)」曹洞宗參禅道場の会の会報を頂戴して拝読しているところです。
やっと帰ることが出来ました!
宗門禅者シリーズ㉜
「野杁孝純老師 白山孝純老師古佛―正法を相承し、正法に尽力なされし正師家」花吉道久和尚
三春城下真照寺参道 御菓子三春昭進堂菓匠蒼龍
| ryuichi | 03:17 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記 |
TOP PAGE △