CALENDAR
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     
<<  2024 - 12  >>
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
    k1
OTHERS




「恐れない」 法蔵寺心のカレンダー12月



法蔵寺心のカレンダー12月「恐れない」

今年一年様々な言葉のがありましたがその締めくくりの言葉が「恐れない」です。

そして、この一年の法蔵寺心のカレンダーの言葉を実践すれば何も恐れることはない!”ということなんでしょう。

私たちは、病気や死、人間関係から起こる悩みなど、人の一生にはさまざまな恐れがつきまといます。

ときには、自分の思い通りにならないことに対して憤り、その苦しみに振り回されてしまうこともあるでしょう。






「自分の思い通りにならない」ことを、仏教では「苦」としています。
言い換えれば「我儘」が「苦」になるんだよと教えています。

生老病死の四つの避けられないことを四苦といいます。

生まれてきたこと。

老いること。

病むこと。

死ぬこと。

さらに、

愛別離苦(あいべつりく)、どんなに愛する人とも別れる時が来ること。

怨憎会苦(おんぞうえく)どんなにいやな人でも顔をあわせなければならないこと、

求不得苦(ぐふとくく)求めても思い通りにならないこと。

五蘊盛苦(ごうんじょうく)人としての肉体・精神があるために生まれる苦しみ

この四つを、生老病死の四苦に加え「八苦」といいます。





この世のものは全て移ろいゆくもの、そして、自分ではどうしようもないことばかりで“諸行無常”ということを説いています。

「何事も自分の思い通りにはならない」ということを、素直にうけいれることが大切であると続きます。

すべてのものは生じ、変化し、滅するというのに、私達は目の前のものに執着したり、「自分」にとらわれすぎたりすることから恐れが生じます。

なるようになる、なるようにしかならない、だから、悩みなんて気にしてもしょうがない。毎朝生まれ変わり、諸行無常に時はうつろうのだからといわれても・・人間なかなかできるものではありませんよね。

そんな時は、なんとかなるさ~と開き直るのもいって一手かもしれません




アルフレッド・ヒッチコックの1956年公開の映画「知りすぎていた男(The Man Who Knew Too Much)」
主題歌は、ドリス・デイでケ・セラ・セラ(Que sera sera)です。

Que Sera Sera            
Whatever will be will be      
The future's not ours to see     
Que Sera Sera          
What will be will be         

ケ・セラ・セラ
なるようになる
先のことなんか わからない
ケ・セラ・セラ
なるようになる

「ケセラセラ」とは「なるようになる」、少し肩の力を抜いて自然の流れに身を任すと余裕が生まれるということなんでしょう。


さあ、いよいよ師走です。

肩の力を抜いて、健やかに穏やかに過ごしましょう!


また一つ、方丈様から教えていただきました。








平成29年歳末托鉢は、平成29年12月6日(水)の午前9時より三春城下各町内ではじまります。


春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍


| ryuichi | 05:24 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |
法蔵寺心のカレンダー11月は「憎まない」



法蔵寺心のカレンダー11月は「憎まない」

鬼平犯科帳の主人公長谷川平蔵は「罪を憎んで人を憎まず」と云いますが、それを実行できる事は、やはりその人の人間性なんでしょう。

中々凡人には到達できる境地ではありません。


池波正太郎氏は、原作『鬼平犯科帳』の中で平蔵に次のような台詞を言わせています。

「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」


この台詞に、罪人を密偵として自分の手下として使い、人足寄場設立を松平定信公に進言した長谷川平蔵の考え方があらわされているんだと思います。









人を怨むも恥しく  人をほめるも恥しく
なんのために憎むのか なんの怨みで憎むのか

もう笑おう、もう笑ってしまおう
昨日の夢は冗談だったんだと

祭りのあとの淋しさは 死んだ女にくれてやろ
祭りのあとの淋しさは 死んだ男にくれてやろ

もう怨むまい 、もう怨むのはよそう
今宵の酒に 酔いしれて

吉田拓郎「祭りのあと」より


また一つ、方丈様にご教授いただきました。






春陽郷三春城下御菓子 三春昭進堂 菓匠蒼龍


| ryuichi | 05:28 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |
「妬まず」 法蔵寺心のカレンダー10月



「妬まず」 法蔵寺心のカレンダー10月

日々の暮らしの中で心の中に時折現れる厄介者ではないですか?

誰もが持つ「人の幸せを素直に喜べない・・心」・・・難しいお題です





人の感情・心はその折々によってさまざまな表れ方をします。
喜びや恋い慕う気持ちが感情ならば、恨みや妬み嫉みもまた感情。

どうすればこのマイナスオーラ満載の感情をなくせるのか・・・?

妬みの根本は「欲」或いは「我の強さ」なのではないでしょうか?






誰もが欲や我のない人はいませんが、自分の器に合った欲で満足するべきでしょう。

それには先ず、自分をよく見つめることなんだろうと思います。

そして、欲・我減らす、手放す、忘れる「禅の教え」を少しでも実践していくということなんだろうと思います。
余計な悩みを抱えないように、他人の価値観に振り回されないように、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる・・・

例えば、雑草取りや掃除。
たんに無駄なものを捨て、部屋や庭をきれいにするだけでなく、あなたの心にたまった塵や埃(欲望、執着、見栄、嫉妬など)を摘み取り、汚れを落とし、片づける作業でもあります。





それでも無理な時?

そりゃ生きているうち難しいでしょうね。



そんな時は・・・・我慢ですよやせ我慢!


日本海軍連合艦隊司令長官の山本五十六海軍元帥が海軍兵学校に入学の際、面接官の『貴様の得意なものはなにか?』との問に、五十六は『やせ我慢であります』と答えたと言われています。
 
 山本五十六元帥は非常に名言の多い人なんですが、これはまた凄くカッコイイのです。




 

 「やせ我慢 --- 無理に我慢して、平気を装うこと。」
 
 それが男の修行というものです。



「男の修行」  山本五十六

苦しいこともあるだろう。
云い度いこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣き度いこともあるだろう。
これらをじつとこらえてゆくのが男の修行である。

苦しい時、辛い時、この言葉を心の中で繰り返すと、心が落ち着きます。


また一つ、方丈様にご教授いただきました。




春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍



| ryuichi | 05:39 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |
「急がず」  三春城下荒町時宗法蔵寺心のカレンダー9月の言葉より



「急がず」  三春城下荒町時宗法蔵寺心のカレンダー9月の言葉より


子供の頃に見ていたアニメ「一休さん」

番組の中で「あわてない、あわてない。 ひとやすみ、ひとやすみ。」というセルフを覚えていますか?

方丈様の教えはそのにあるんだろうと推測しました。

現代社会を生き抜く、忙しい大人に向けて上質な休息を必要性を説かれているんだと。

忙しさのあまりことを急いでしまうことはあります。






時に苛立ったりもしますね・・・自分自身や周囲が苛立ったり慌てていたりしていても、心に余裕をもって行動、そして何事にも対応できることが肝要なんでしょう。

そんな時こそ、ホッと一息つく休息が大切なんでしょうね・・・






人生では、慌てるほど失敗し易いもで、急がず慌てず日々を過ごしたいもので、人に先を譲れば、却(かえ)って、自分に福徳が訪れるものですね。

そして、急いでいる時、忙しい時ほど休息をとりながら心に余裕もをって事に当たれということなんだろうと思います。





また一つ、方丈様から教えていただきました。


春陽郷三春城下御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍


| ryuichi | 05:01 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |
「怨まない(うらまない)」8月 法蔵寺心のカレンダー



「怨まない(うらまない)」8月 法蔵寺心のカレンダー

“怨めしや~~”

お芝居の幽霊、特に女性の幽霊の決まり文句ですね・・・

まして今月はお盆の月です。

何らかの要因で、殺されたか自ら命を・・か?
いずれにせよこの世に未練があり、怨みを持っている相手がいる死に方で。成仏できないでこの世を哀しくさまよっているということを表現しているんでしょう。

怨んでも成仏できず、結局苦しむのは自分ということなのかなと思います。

復讐でも恨みでも人に向けたその念は
結局、巡りめぐって自分自身に返ってくるということなのでしょう。
そんな事に、時間をとられるよりは、新しい未来に時間や感情を費やした方がいいですよね。



2015年夏東京藝大企画展「うらめしや~、冥途のみやげ展」より

怨まない、言い換えれば寛容な心を持って生きるということなのでしょう。

誠実で寛容な心を持っていれば、自分自身 に自信と誇りを持つことができるので、他人を恐れる必要はないはずですよね。

法蔵寺の方丈様はこのことを言っておられるんだと思います。

広い心をもって、よく人を許し入れるということ。また人の過ちに対して、厳しくとがめだてしないということ。

こういう寛容な心を常に持って心安らかに暮らしていいたいものです。


また一つ、ご教授いただきました。


春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍

| ryuichi | 05:29 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |
「偏らない(かたよらない)」 三春城下法蔵寺「蓮まつり」 三春城下法蔵寺心のカレンダー7月


三春城下法蔵寺心のカレンダー7月は「偏らない(かたよらない)」です。



平成29年も気づけば後半戦に突入してしまいました。


あと半年です。





「偏らない」ということは、執着し過ぎない事なんだろうと思います。

人間どうしても、心や物に執着してしまいます。

執着すぎることによって縛られ、それにしがみつくことで苦しみに変わり、人生を居心地の悪いものにしてしてしまっていると教えられたことがあります。




自分を苦しめるだけのこだわりや偏りは捨ててしまえばいい・・・

執着を捨てれば今よりも楽に生きることができる・・・・

それが出来ればいいんですが、現実にはなかなかそうはいきません。





般若心経の説くところの「空の心」…何事にもこだわらない自由な精神なんだろうともいます。

薬師寺の高田好胤老師はわかりやすく、「かたよらない心 こだわらない心 とらわれない心 広く広く、もっと広く。 これ般若心経、空の心なり」と訳しておられます。

言い換えれば、穏やかな心 、寛容な心、広い視野で世の中を観る心、無執着な心をもちなさいと言う事でしょうか?





また一つ法蔵寺の方丈様に生き方を習いました。


「人間本来無一物」  合掌








三春城下法蔵寺「蓮まつり」 

7月1日~30日まで、開催します。

山内にある蓮は自由にご覧いただけます。

観蓮無料です。

早朝が見頃です。

尚、山内休憩所(小書院)に蓮茶をご用意いたしています。

ご自由にお召し上がりください。


観蓮会

【お知らせ】蓮まつり 7月中旬から

気温もどんどん高くなり、境内の蓮も徐々に大きくなってきました。
今年も蓮まつりを開催いたします。たくさんの行事を準備してお待ちしております。
皆様お誘いあわせの上、ぜひお参りくださいませ。
投句会・・・投句箱を用意しています。(期間中)
写経会・・・蓮の露にて墨をすり、心静かに写経を(期間中)





そば打ち教室
日 時:7月16日(日)午前10時から(申込締切10日)
参加費:1,000円
打ちたて蕎麦 試食会 16日午前11時から(どなたでも参加自由)




【観 蓮 会】

平成29年7月23日(日)早朝6時から

 ○早朝大茶会・・・蓮の花を愛でながら朝茶を一服。
 ○花架拳の舞・・・優雅な天女の舞をご鑑賞ください。
 ○象 鼻 杯・・・風流な蓮酒をお楽しみください。
 ○蓮茶、蓮おにぎり、蓮饅頭などご用意しています。








蓮祭り関連画像は昨年の画像を法蔵寺様より拝借いたしました。



春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂



| ryuichi | 05:09 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |
「拘らず(かかわらず)」 三春城下時宗法蔵寺2017“心のカレンダー4月”



「拘らず(かかわらず)」 三春城下時宗法蔵寺“心のカレンダー4月”

拘らず(かかわらず)。

言葉の意図をいろいろ思案していましたが、法蔵寺の方丈様にご来店いただいた折に、聞いてみました。

「人間、あれやこれやに首を突っ込みたくなる、言うなれば出しゃばるということになる、そういったことへの戒めです」ご教授いただきました。


また、この言葉を考えていましたら、本当に難しい言葉だと気が付きました。

「拘らす」≒「囚われず」≒「かたよらず」≒「執着せず」

という図式が浮かんできたからです。
日々の生活、そして生き方に於いて実に難しい事柄です。





「小欲知足」「日々好日」「好事不如無」等々・・・・仏教では様々な言葉で教えています。
晴れても雨でも、暑くても寒くても、それぞれ大切なたった一度の人生の日々だということです。





好いことがあっても、悪いことがあっても、あるがままの現実です。
しっかりとそれを受け入れながらも、いつまでもそれに「拘らず」、「囚われず」、「かたよらず」「執着せず」、足元をしっかり見つめて今なすべきことに心を注いで生きていくということが大事なんだろうと思います。





木枯し紋次郎の名セリフ「アッシには拘わり合いのねえこってござんす」を思い出しました。


春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂

| ryuichi | 05:15 | comments (x) | trackback (x) | 🌸城下荒町時宗法蔵寺::法蔵寺心のカレンダー |