2020-08-17 Mon
鷹巣・宇賀石地区の福の神 「宇賀神様(うがじんさま)」の不思議な立て看板
テレビ朝日の人気番組「ナニコレ珍百景」の取材がありました。
これは、友人が鷹巣は宇賀石、農免道路にひっそりと鎮座する「宇賀神様(うがじんさま)」に建ててある「宇賀神です。
お賽銭を必要とされる方はご自由にお持ちください」という立て看板が不思議だということで番組あてに投稿し、その取材が急に決まったという次第でした。
私も、前々から気になっていましたが、農免道路沿いで交通量も多く、その場所が鬱蒼としていることや、車を止められないということで遠慮していた場所です。
収録前に、翌々話をその友人に聴くと、知人から紹介されたということでした。
実はこの話には伏線があり、コロナ騒ぎの最中である今年5月の連休明けに、三春の歴史を記している当店発行の塵壺、そして、ホームページの読者からこの宇賀神様について問い合わせがありました。
この問い合わせの主が、友人に宇賀神様を紹介した方です。
問い合わせをいただいた時には、私は「桜の老木の下に何かの祠がある・・・」程度の認識しかなかったので、その時には、鷹巣地区の神様の事なので、近くの白岩の高屋敷稲荷の鈴木宮司が詳しいだろうとそちらを紹介しました。
さらに、鈴木宮司が、地主である橋本吉正(ペンネーム橋本史紀)さんから、自身の著書(自費出版非売品)の宇賀神様も含めた鷹巣集落の歴史をまとめた「田村の庄・鷹巣の里を辿る」をいただきさらに調べ始めたという次第です。
以来、高屋敷稲荷神社に集う若者や、鈴木宮司が草刈りをして整備し始めたというところでの「ナニコレ珍百景」の取材です。
祀られている旧鷹巣村宇賀石にある「宇賀神(うがしんさま)」は、「幸運や金運、財運、智恵、五穀豊穣」など、多くの御利益をもたらしてくれる神様「福の神」と言われ、中世室町時代以降に民間信仰として、さらには、時には武家の出世をかなえてくれるとして、武家の奥方様方の信仰の対象でもありしていました。
宇賀神様の、そのお姿は、蛇神・龍神の化身と言われるように、頭は、女性や老人、そして、体には龍(蛇)がとぐろを巻くというおどろおどろしい姿であらわされているとされています。
下記は、上記の「田村の庄・鷹巣の里を辿る」橋本吉正(ペンネーム橋本史紀)著からの引用です。
宇賀神様は、鷹巣の農免道路と国道二人八号の高架橋の交差する農免道路沿いにあります。
古来より霊験あらたかな「福の神」として信仰を集めた民間執行の神様ですが、時代の推移に伴い今は目立たない場所にひっそりと鎮座されています。
さかのぼれば、室町期より鷹巣村の庄屋であった松崎氏(現松崎一郎氏宅)の氏神であったとのこと。
元庄屋松崎氏の子孫の方から聞いた話によれば、生来、病弱だったことを心配した家人が宇賀神様の桜の葉を数枚いただき煎じて飲ませ続けたところ、とても丈夫になったとの事(本人の弁)。
また、ある方が桜の枝が年々成長し続けたので、農作業の支障になると枝を少し切り払ったところ、その後ケガに見舞われ、以来、どんなに枝がのびようと一切、ふれないよう大事にされている等々・・・
聞けば偶然とも片づけられない不思議な霊力を感じたものであるが、昨今は訪れる人も少なくなっている。
古老(複数)日く、「昔はカマス(米俵のようなもの)でお養銭を背負って運ぶほどの信仰が厚い神様として大盛況だったそうだよ」とのことだった
「宇賀神様です。御賽銭を必要とされる方は、ご自由にお持ちください」という立て看板が立ててあります。
お賽銭を持っていかなければならない程困窮しているのでしょう、功徳になればと思っての看板設置だそうです。
その背景には「福の神」である宇賀神様に所願成就を祈願し、満願成就した方々からの、福徳・商売繁盛の御裾分け(お布施)という意味だと捉えています。
私も、「福の神」である宇賀神様に参りして、金運・財運・出世運を祈願してきましょうか!
尚、駐車場がありません。さらには農免道路に面しているために交通量が多く、登坂のS字カーブなので見えずらい為に路上駐車はおやめください。
三春名物おたりまんじゅう本舗 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 04:27 | comments (x) | trackback (x) | 🌸菓匠蒼龍 心洗洞刹記::テレビで紹介されました。 |
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