2017-09-07 Thu
「紅蓮山 観音寺だより」第69号(平成29年9月吉日発行)が届きました。
冒頭の「只今観音寺」方丈様の寄稿住持 穆清(雅号)には、「禅寺と掃除作務」と題されて掃除の功徳が記されていました。
草取とけよと、雲水の仕事として命じられています。
それはただの雑草取りではなく、一草取り除くごとに煩悩妄想の草を取り除いているんだと老師は教えています。
禅宗の掃除についての考え方は、汚れていれば美しくすることはもちろんですが、汚れの有無にかかわらず、日々清掃することが修行であり、掃除が日課とされています。
夏は草の成長が早く、取っても取っても直ぐに生えてきます。
秋には、落ち葉が・・・
冬には、雪が・・・
春には・・・
というように、かくのごとく雑念もまた然りです。
このように人々の心の中に生えてくる様々な煩悩妄想や雑念は振り払っても直ぐに湧いてきます。
その煩悩妄想などの雑念という”雑草”を毎日取り除くのが修業です。
そして、取り除くことによって佛性が出現するとご教授していただきました。
これは夏の草取りだけではありません、家や店舗は今生における修行の場ですので、毎日掃除をして不染汚(汚れなき清らかな場所)を保ちなさい。
そのために毎日の掃除は欠かしてはいけないということなんだと思います。
正に、日々掃除するのは、掃除そのものを不染汚の修行としているからということなんですね。
また一つ心が洗われました。
今回も38ページにも及ぶ編集作業。
編集に携わっている小笠原正克様はじめ編集員の方々には大変お疲れ様です。
お陰様で、楽しく拝読させていただいています。
春陽郷三春城下 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 05:32 | comments (x) | trackback (x) | 🌸島根石見國浜田 曹洞宗紅蓮山観音寺記::紅蓮山観音寺だより |
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