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二本松城沿革誌 平島郡三郎著




二本松城沿革誌 平島郡三郎著


二本松城沿革誌・二本松城沿革誌補遺は、平島郡三郎氏が昭和十五年頃に著わされたものです。

平島郡三郎氏は長年にわたって郷土誌を調査研究され多くの資料を残している。


そのなかでも昭和十二年頃から昭和十四年頃にかけて岩盤新報に連載した「二本松寺院物語」は資料として貴重かものである。


なお、「二本松寺院物語」は戦後二度復刻されている。






この中に“三春藩の卑怯な振舞い云々“と記載されています。


大正期に発布された戊辰戦争50周年のときに、会津、二本松などの旧幕府軍の復権がなされました。このとき辺りから、三春への目が変わっていったように思われます。

当時、福島の経済界を引率するなど繫栄していた三春は、これらの復権の責任を転嫁するための身代わりにされたという側面があるように思います。

昭和に入って世界恐慌から大戦に至るまでは、特に、帝国主義とは国家への絶対的忠誠を現すとして会津藩白虎隊、や二本松少年隊という図式が称揚されました。

その中で、戊辰戦争時における三春藩や越後新発田藩は卑怯という図式を示すことによって、自らの正当性を強調したことが読み取れます。

歴史上の事実の検証は、そのときにそれぞれの状況の中で、そこに生きた人間がどう考え生きたかを多面から捉えることが必要で、しっかり生きた歴史として捉える時期かと思います。









三春城下御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍


| ryuichi | 03:28 | comments (x) | trackback (x) | 🌸春陽郷三春 日暮硯 |