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福島民報社 出版文化賞「正賞」を受賞しました!




福島民報社 出版文化賞「正賞」を受賞しました!

第49回福島民報出版文化賞において、「塵壺~春陽郷三春思ひ附阿津免草~」が福島民報出版文化賞の正賞に選ばれました。

今年、昭進堂の店名命名からちょうど100年にあたります。

その記念すべき年に、このような賞に選ばれたことは、素直に嬉しく神仏からの御褒美と受け止めております。

今回の受賞は、ひとえに皆様方の長年にわたるご指導とご支援の賜物と、改めて深く感謝いたしております。

今後ともこの栄誉に恥じぬよう、一層精進してまいる所存ですので、変わらぬご厚誼とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

ありがとうございます。


明治末創業の絹製品商社「磐城商会」から、昭和という年号にかわって、お堂(真照寺)の門前で新たな気持ちで昭(あか)るく進んでいこうという意味で命名した店名「昭進堂」と聞き及んでいます。

それから、激動の時代背景と共に紆余曲折を経ながらも、家族スタッフと一丸となって商いに精進し迎えた100年です。

磐城商会「三春昭進堂」として、次の100年を目指して新たな気持ちで商いをしていく所存でございます。

その節目に、幸先もよく嬉しいことが続きます。


本当にありがとうございます。


三春昭進堂 髙橋龍一






福島民報出版文化賞は県内の優れた出版物を顕彰し、出版文化の向上を目指すため、福島民報社が1978年度に創設されました。












還暦祝いと結婚30年、そして当店発行の新聞折込のチラシ塵壺発行400号を迎えられたことを記念して昨年5月「塵壺~春陽郷三春思ひ附阿津免草~」を出版いたしました。






 発行済の塵壺のコラム「如是我聞」約400話の中から130話へ厳選して、三春の歴史や寺社仏閣を中心に歳時や、島根県浜田市観音寺での参禅、また、嘗て務めた役職の三春小学校学校運営協議会会長、三春町消防団三春分団長、三春大神宮祭礼三春若連連合会創設、故伊藤寛元町長や元三春町役場の田中金弥さん等の先輩方から教示された「町づくり」関連の話。そして大好きな矢沢永吉さんや木村充輝(憂歌団)さん等のライブ参戦や両国国技館での大相撲観戦等々様々な内容を記載して製本化しました。
 
塵壺という名称は、幕末の頃の越後長岡藩家老河井継之助が、若い頃に勉学のために師を求めて諸国を遊学した際に記した旅日記「塵壺」から、そして「春陽思ひ附阿津免草」は、幕末の三春城下検断回春堂橋元柳助が風雲告げる城下の様子を慶応3年から明治14年まで記した日記「思ひ附阿津免草(橋元文書)」から、それぞれ敬意を表して命名しました。

 印刷も、当初は友人の会社でコピーしてもらったり、城下北町中屋商店の村田社長さんより「うちの印刷機で刷ってやるから持って来なさい」というお言葉に甘えて数年間お世話になりました。後に亀井にある赤井書店の赤井社長さんより「中古の印刷機が手に入ったので使って」と印刷機を譲っていただき自分で印刷していました。

 和菓子屋の販売促進のための広告ですので、四季や歳時に合わせたお菓子の提案など告知して売り上げアップを意図していますが、四季を通じて三春城下や田村地域へお客様にお越しいただいて歴史探訪や買い物、旬のイベント等を堪能していただきたいという願いもございます。

 コラム「如是我聞」の題材は、三春町史を基に田村兵戦記、奥陽仙道表鑑、奥州茶話記など郷土史資料を基本としていますが、大勢の方々から参考になればということで資料を提供して頂いたものが一番参考になっています。

 それらを基に、その場所に足を運んで見聞したり、寺社や史跡のご近所の方にお話を伺ったりしながら記していますが、これが趣味と実益を兼ねたということなのでしょう面白くて仕方がありません。


 塵壺の原点は、故渡辺和明さん(担橋わたや呉服店元会長)の考案した「わたや呉服店販促用団扇」に記載の「三春駒之助」というペンネームで和明さんが三春盆踊りの由来を書いたコラムです。

そして発行のきっかけとして、城下大町にあった「マルミ酒店」(後セブンイレブン三春熊耳店、現在は引退)のPR誌「マルミかわらばん」です。

これを初めて見たときに「景気の良い屁理屈を並べた派手な理想論ではなく、とにかく行動しろ!」と今までの自分の甘さを痛感した記憶があります。

 古来より三春商人の生き様を見ますと、「経営者自身の自己実現を追求するだけが経営ではなく、お客様や従業員の物心両面での幸せを追求する」、そして「地域社会の進歩発展に貢献することが経営には大切である」と教示され、商人として人生を生きる上で必要な事柄をどれだけ教えてもらったことかわかりません。


先人から受け継いできたものを、未来を担う次世代にどう伝えていくかということを常に考えながら様々な角度から実践していくことがこの恩に報いる方策だと思います。



 もう一つ、「塵壺~」を出版した目的に、未来を担う子供たちへの提言もあります。本書の内容もさることながら、見たことのある饅頭屋のおやじが本を出したということで、本や出版というものを身近に感じて、自身の生き方の選択肢のひとつに加えてもらえれば幸いだと思っています。


 下山する朝、坐禅・朝課後の接心にて、今回出版した著書「塵壺~春陽郷三春思ひ附阿津免草~」の謹呈に際して、出版を祝し内容を称賛した「塵壺讃」とする佛詩と共に、身に余るお褒めのお言葉とお土産を賜りましたこと、恐悦至極に存じます。







塵壺郷土愛円成 

歴史三春文化明 

御用多繁中事業 

坐禅道力作麼生  

穆清






 和訳:塵壺見しや 郷土愛一杯 此に円成せり 

    三春の歴史と文化 これにて明瞭編纂なり 

    御菓子匠 御用多繁中の大事業たり よくぞ勤めたり 

    佛法信心者なり 専ら工夫坐禅す その道や作麼生(そもさん)  穆清







塵壺見しや 郷土愛円一成杯なり

三春の歴史と文化 これにて明々白々たり

あゝ菓子匠始め 御用多繁中の大事業たり

佛道言心者たり 専ら工夫坐禅を行ぜり

その道力や作麼生か利他行を打せん

おたり饅頭 幸ちあれと一口召され餡を練る

穆清







 今迄、皆さんからの励ましや温かさを何度も感じ、その力があったからこそ、困難な時も諦めずに歩み続けることができました。

人生は長い旅路のようなもので、途中には雨の日も晴れの日もありますが、皆さんの支えがあるからこそ、私はよりしっかりと歩んでこられたのだと思っています。


今後も、皆々様のご厚意にお応えすべく、これまで以上に三春の商人として和菓子屋の家業はもちろん、三春・田村の文化向上に寄与できるよう取り組んでまいる所存でございます。

これからも変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。



尚、第4回(56年度)の正賞には、大叔父の高橋哲夫著「明治の士族」が選ばれています。






       蒼龍謹白  さすけねぇぞい三春!  拝


| ryuichi | 03:59 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春昭進堂菓匠蒼龍 ::福島民報出版文化賞正賞受賞「塵壺~春陽郷三春思ひ附阿津免草~」  |