2026-07-31 Fri
第49回福島民報出版文化賞において、表彰の栄誉を賜り受賞者一同心より関係者の皆様には御礼と感謝を申し上げます。
私の著書「塵壺~春陽郷三春思ひ附阿津免草~」が正賞を賜り改めて御礼を申し上げます。
今回の受賞は、「塵壺」の由来である、幕末の越後長岡藩、河井継之助の師を求めて遊学した旅日記の如く、一重にお客様はじめ多くの方々からの長年にわたるご指導とご支援の賜物と改めて深く感謝いたしております。
今年、手前どもが営む三春昭進堂が100年目を迎えた年に、この正賞をいただきましたことは何よりの記念となりました。
また、過去の受賞された方々を拝見しますと、第4回には私の大叔父髙橋哲夫の名前もありました。
大叔父が当時63歳、私と同じ年というのも偶然ではなく必然だと思います
それまでどう生きてきたかの集大成として同じご褒美を用意して、次の代に伝えるお役目を新たに天より賜った思います。
未来を想像するお手本は、過去にしかありません。
温故知新、塵壺の歩みを更にひたすらに感謝をこめて次世代へ繋いでいきたいと思います。
さらに、今回の受賞は100年の節目にご先祖様や天からのご褒美と受け止め、感激しているところです。
以前より、当店発行の新聞折込のチラシ「塵壺」の愛読者のお客さまから「そのうち本にまとめるんだばい?」「親戚に送ってやっから~」という声をかけていただいていました。また、先の髙橋哲夫の自由民権運動関連の書籍出版や、三春城下の商人による出版や文化活動の手本となる方々の存在が出版の根底にあったように思っています。
この塵壺は、平成3年より、三春昭進堂販売促進用の新聞折込のチラシ塵壺を毎月一回、旧三春藩領内の市町村へ15000部ほど発行していますが、その中に大きくスペースを使いコラムを記載していています。
三春の歴史や寺社仏閣の話、禅寺で参禅の話、消防団や学校運営協議会さらに矢沢永吉さんなどのライブへ行ったことなど歴史だけではなく、私自身の役職、趣味そして身の回りのことを、思いついたままを書き記したものです。
そのコラムを一昨年、還暦と結婚30年、そして400号を迎えるにあたって、400近いコラムから130まで絞り込んで一冊の本にまとめたものです。
尚、妻への感謝と敬意を表して、発行日は結婚記念日としました。
そのコラムの中で多分私が三春の藩主や寺社仏閣、そして滝桜の名前を一番多く使っているかもしれません。
昭進堂の店名命名からちょうど100年にあたります。
明治末創業の絹製品商社「磐城商会」から、昭和という改元あわせて店名を「昭進堂」としたようです。
三春藩主祈願寺真照寺(堂)さまの門前でお不動様のご加護を受けながら、商いを通じて三春を昭(あか)るく照らしながら進んでいこうという意味で命名したと聞き及んでいます。
塵壺の正賞受賞は、これから三春町長にも報告に上がりますが、様々な方々からわがことのように大変に喜んでいただきました。三春に明るい話題を提供できたかなあと思っています。
「一冊の本が人生を変えることがある」と聞いたことがありますが、平成2年、当三春昭進堂に入社して間もない頃、近所の本屋さんで一冊の本と出合いました。
司馬遼太郎さんの「峠」です。主人公の河井継之助の生き方・考え方が知りたくてボロボロになるまで読み漁りました。現在3冊目です。この本をきっかけとして教科書には乗らない歴史、そして郷土三春や田村の歴史に興味を持つようになりました。
「我以外皆わが師」ということなのでしょう、周りを見渡せば三春の商人で手書きのチラシを配布している酒屋さん、そして団扇に三春盆踊の歴史や由来を記載してお客さんに配布していた呉服屋さんからなどからヒントを得まして、では自分は何をかけるのか?という中で、今興味をもって学んでいる郷土の歴史の発表という形で毎月表現してきたという次第です。
それと同じく、これからの未来を担う子供たちへ「見たことのあるオンちゃんが本を出した」ということで、本そのものに親しむことはもちろんですが、自分でも自己表現の一つの形として本の出版を子供たちの頭の片隅に残ってくれれば幸いです。
今もチラシ塵壺は同じペースで発行しており、本の売れ行きが好調にも気をよくして秘かに続編を企てているところです。
この受賞を励みに今後も三春城下の商人としてお菓子や塵壺を通じて地域の文化の向上に寄与していきたいと考えています。
結びに、郷土福島の文化の向上並びに福島民報社さまの益々のご発展、そして本日ご臨席の皆様のご多幸とご健勝を祈念しまして代表謝辞といたします。
本日はありがとうございました。
三春城下 磐城商会 御菓子三春昭進堂 菓匠蒼龍
| ryuichi | 03:48 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春昭進堂菓匠蒼龍 ::福島民報出版文化賞正賞受賞「塵壺~春陽郷三春思ひ附阿津免草~」 |
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