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三春物語608番「三春城下荒町 八雲神社夏季例大祭 荒獅子奉納」


八雲神社(天王さま)の祭礼(7月26日)は、新町の田村大元帥神社の祭礼(7月20日)と供に三春城下の代表的な夏祭りで、田村大元神社か八雲神社どちらかの祭礼は雨が降ると言われています。
戦国期の三春城主田村大善太夫義顕公の時、領内に疫病が流行し、領民の病甚だしい状況が続きました。

義顕公は、修験者を京都祇園社に詣でしめ、三週間祈願させます。
すると、霊験著しく領内の疫病直ちに駆除されたと伝えられています。

京都祇園社より分霊して、牛頭天王と尊称して後に天王山と呼ばれる、この地に鎮座します。
かつては、修験普明院(現存せず)を別当として社務を掌てていました。

村社八雲神社・旧牛頭天王の夏祭礼は、旧暦の六月二十七日をもって祭日と定め、前日二十六日には、三春領主の近臣、馬上代拝礼をたてていました。
田村公以後、蒲生氏、上杉氏、松下氏、秋田氏と領主は替わりますが、崇敬の捻は替わらず引き継がれます。

当時、医学・農業工学・の未発達な時代においては、農家の稲作に重要な雨を乞い、その恵みに感謝すると同時に、夏に発生しやすい疫病の除去を祈願することが中心となって脈々と受け継がれてきたのでしょう。
境内では、藩主秋田信濃守奉納の「月山丸」に由来する「剣の舞」が奉納されていましたが、今は途絶えてしまいました。



八雲神社は別名{胡瓜天王}とも呼ばれ、祭礼の時に参拝者は胡瓜二本を持参して神前に供え、帰りに別に一本の胡瓜と境内にある神笹を頂いて帰ります。
この胡瓜を食べると、病気にかからないと言われ、笹は養蚕農家では、蚕室に納めておくと、蚕の病気が無くなり、農家では魔除として戸口に差しておきます。
また、牛馬には笹を餌に混ぜて食べさせると病気をしないと昔から言い伝えられてきました。

神笹は、
神霊の依り代として、そして長獅子の髭からとった麻をひねったお守りは悪魔払いの白祓です。
依り代、依代、憑り代、憑代(よりしろ)とは、神霊が依り憑く(よりつく)対象物のことで、神体や場合によっては神域をしめす。

荒獅子保存会による荒獅子(長獅子)が奉納にされ三春の夏を彩ります。
荒獅子は、秋田藩政期には領内総鎮守大元帥明王に露払い(悪魔祓い)として奉納されていた三春独特の獅子舞で、三春に在る長獅子の中では一番歴史が古く、田村大元神社や八幡神社の長獅子はこれを明治期に伝授されたものと伝えられてます。





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| ryuichi | 04:25 | comments (x) | trackback (x) | 🌸三春城下荒町::八雲神社 |